12月12日(土) 美波町の飲ませ釣り

魚強化月間 第二弾。

先週 嵐の伊予灘で撃沈したので,今日は何としてでも魚を釣らねば…

アオリシーズン真っ盛りということだが
数日前からメジロ〜ブリの気配があるというので,
アオリ&ブリの二本立ての予定であった。

80〜90cmサイズは獲れているが
ラインをぶち切っていく大物も多数とか。
期待十分。


しかし 荒れる土曜日のジンクスは今週も健在か。
予報が悪い。
昼前からは北風が強くなるようだ。

最初にアオリをやってお土産確保してから,
昼間にブリ釣って,夕マズメにアオリ拾いながら帰ってくる
という構想であったが,予定変更。

朝一番から 少しでも風が出る前にブリ狙って 行けるところまで行こうということに。

とはいえ,保険のための小アジを確保しておかないと
沖に出て何も釣れなかったときはお土産なしになってしまう。



港のエサ屋で30匹/1人 弾を仕入れていざ 沖へ。




今のところ 風もほとんどない。



1時間ほど走って 大島沖の漁場に到着。

食いが良ければ 飲ませサビキで大物を待つのだが,

まず 普通のサビキでマルアジ・サバを釣って確保しておく作戦。

兄弟船の八千代丸とベイトの群れを探す。



朝はベイトの活性も高く,マルアジやサバがよく掛かる。

マルアジは25〜40cm
サバは30〜45cmもある。



人間のエサとしても十分な大きさなのだが,コイツに食らいついてくる魚は…




船頭さんから

「ベイトが固まってきたから 太いサビキでベイト掛けて そのまま底まで落として。」

と飲ませサビキ釣り開始の合図が。


とりあえず,市販のハリス12号仕掛けで。

船頭さんの指示ダナでマルアジ・サバを掛けて
水深120mの海底まで仕掛けを落とす。


ほどなく ガタガタ…とアタリが

早合わせは禁物なので,竿先が舞い込むのを待って大きく合わせる。

ネルビオ タイプVがバットまできれいな弧を描き絞り込まれる。

強めに設定したドラグから勢いよくラインが出される。

手応えからして 良型の予感。


「船頭さん ここって根ないですよね?」

「あるよ〜。」って まずいじゃない。

水深以上にラインが出ているので もたもたしていると瀬ズレしてしまう。

カチカチッとドラグを少し締めた瞬間 ヤツはすさまじいパワーで反撃。

次の瞬間

    ブチッ!!

やってもーた。

仕掛けのモトス12号が切れている。

瀬ズレではなく 引きちぎられていた。




「今度は魚一匹掛けて 上から落として〜。」

と 船頭さんの指示。



市販の仕掛けでは勝負になりそうにないので,

ハリス16号の一本針仕掛けに変更。



ミヨシの神戸のKさんに大物がヒット。



去年の暮れに ここで大物をヒットさせるも ラインブレイクしてしまっただけに

何としても 獲りたい獲物。


底での攻防に負けなければ,あとは時間をかけてやりとりすれば獲れるはず。

道糸のPEが2.5号ということであったが,ドラグを効かせて無事キャッチ。



メーター&10kgは正真正銘のブリ。


先ほどバラした私の魚もこのサイズだったか…


次は私の番 … とみなさん張り切るものの



その後はアタリがパッタリと途絶え長い沈黙。








予報に反して 今日はいい天気で海も穏やか。

瀬戸内より静かな海。

日差しが届くと暑い暑い。

真冬だというのにジャンバーやフリースのジャケットを脱いでの釣り。



アタリはなく12:00を迎えた。

エサのマルアジやサバも底を尽きてきた。


方針を変更して ベイトを追わずに魚礁まわりを攻める作戦に。



イケスに残っていた誰もエサに使わない40cmはあろうかと思われるマルアジを付けて仕掛けを投入。

暑さのために ボーーーっとしていると

あれあれ?
竿先のテンションがなくなった。

アジが上に仕掛けを持ち上げたと思って糸ふけをとると

グイーーーンと竿先が引っ張り込まれた。

本命のアタリだ。


今回はハリス16号なので,底さえ切れれば大丈夫 … のはずが

なかなか底が切れない。

水深120mの海底に10m前後の杭のような魚礁が入っている。

100mを切るまでは 多少強引にやらないと 瀬ズレでアウト。


何とかリールのカウンターが100mを切れた。

あとはネルビオ&シーボーグにお任せ。

最後まで抵抗を続けたが,無事キャッチ。



自己記録 ちょっとだけ更新の1匹。

念願のメーターオーバーかと思ったら 3cm … 足りない。



1匹釣れたら 随分気が楽になる。




その後 再び長い沈黙。



14:00

イケスに弾がなくなったので

「エサ釣りに行こか〜。」

と再びアジ・サバ釣り開始。


1時間あまりで1人あたり10匹ほどのエサが確保できたので

再び大物が潜む魚礁まわりへ。


ここから ラスト2時間勝負。

このところ毎回竿頭の若手のホープKさん 今日はまだアタリなし。

気分を変えて この仕掛け使ってください,と

よく釣れて 絶対に切れない 外れない

ウッチー特製 大物仕掛けを使ってもらうことに。



しかし…今回も やってくれました。

まずは 念願のブリゲット。



これまでは ツバスサイズまでしか釣ったことがなかったそうで…

ハマチ メジロを飛び越えて 一気にブリとは。



続いてMさん。

去年の暮れ ここでメーター級を掛けるも

巻き上げ途中でサメに食いちぎられるというハプニング。



今回もデカそうです。



メータークラスのメタボなブリ おめでとうございます。


ここにはブリ以外にも太いラインを切っていく得体の知れないヤツがおりますよ。

とKさんと話をしていると…

Kさんの竿に 何やら大物ヒット。

底でかなり暴れたものの 底が切れたら 案外おとなしく揚がってきた。

何ですか それ?



カンナギ(ハタの仲間)だ。

刺身に鍋に おいしい高級魚。

以前船頭さんはこのサイズ10万で卸したとか。


16:30を回り 日が山に沈んでいく。

終了時刻も迫ってきた。


今日は あの1匹で終了かと思ったら

久々のアタリ。

2匹目なので,結構強引にゴリゴリ巻いて 無事キャッチ。



長靴で蹴飛ばしたりしてますが,余裕で90cmアップ。


他の方にもヒットするものの 悔しいバラシ。



いつものように すっかり日が沈むまで釣らせて頂いて

17:00 終了。


アオリ釣るのを忘れていたが,いつでも釣れる?アオリを追いかけずに

ブリを追いかけて大正解。

ブリを獲ったみなさんは自己記録更新。



5本のブリは90〜100cm。

一昨年のメジロは70cm級が多かった。
去年はメジロ〜ブリの80cm級
そして今年は90cm級 豊漁の年?


アタリの少ない一日であったが,釣れる魚のサイズは文句なし。


これから 年末年始にかけて真冬の日和佐が熱い。

勝負を挑むときは それなりのタックルと心構えをお忘れなく…



本日の釣果 ブリ 〜97cm 2匹